Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本申請の研究は,ラットのturnin gbehaviourおよび不随意顎運動を指標として,大脳基底核における黒質網様部(SNR)の役割を解明することを目的とした。本年度は,ドパミン(DA)またはアセチルコリン(ACh)受容体刺激誘発turning behaviour(pivoting/circling)および顎運動の発現におけるSNRのGABA_A受容体の役割について検討した。 片側の側坐核shellへのDA D_1受容体アゴニスト(SKF 38393 2.5μg)とD_2受容体アゴニスト(quinpirole 10μg)の併用投与で発現するpivotingは,同側のSNRへGABA_A受容体アンタゴニスト(bicuculline 200ng)またはアゴニスト(muscimol 10ng)のいずれを投与しても増強した。また,側坐核shellへのACh受容体アゴニスト(carbachol 5μg)の投与で発現するcirclingは,同側のSNRへのmuscimol(50ng)の投与で増強されたが,bicuculline(200ng)の投与では影響を受けなかった。 両側の線条体腹外側部へD_1受容体アゴニスト(SKF 82958 5μg)とquinpirole(10μg)を併用投与して発現する顎運動は,SNRへのbicuculline(150ng)の投与で抑制されたが,muscimol(50ng)の投与では著明な影響は受けなかった。また,線条体腹外側部のcarbachol(5μg)誘発顎運動は,SNRへのbicuculline(150ng)の投与で抑制傾向を示し,muscimol(50ng)の投与では増強傾向を示した。 以上の結果から,片側のSNRのGABA_A受容体は,DAおよびACh受容体刺激誘発turning behaviourおよび顎運動の発現に対して,関与様式は複雑であるものの,いずれも重要な役割を果たすことが明らかとなった。
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