Project/Area Number |
16791140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathobiological dentistry/Dental radiology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山野 茂 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (20312374)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | NSAID / VEGF / DNA修復 / DNA損傷 |
Research Abstract |
本研究ではNSAIDがVEGFの発現調節を介して損傷DNAの修復に与える効果について検索を行なっている。 17年度 -NSAIDが傷害細胞の生存に与える影響1- 紫外線、γ線を照射した細胞についてコロニー形成法によるsurvival assayを行ない、NSAIDが傷害細胞の生存に与える影響を検索した。現在まで、NSAID添加群と非添加群の間で障害細胞の生存能に統計学的に有意な差は見出せていない。NSAID添加群と非添加群で細胞に与える物理的刺激の量、NSAIDの量、VEGF発現量、およびシクロオキシゲナーゼやプロスタグランジン等の細胞性因子の間に相関がみられるかどうかを継続して解析している。 -NSAIDが傷害細胞の生存に与える影響2- フローサイトメトリーを用いて、NSAIDが傷害細胞の細胞分裂周期(アポトーシスを含む)に及ぼす効果を検索した。上記から予想されたように、NSAID添加群と非添加群の間で照射細胞の細胞分裂周期に明かな差はみられなかった。 本研究において、細胞のphenotype観察からはDNA修復にあたえるNSAIDの影響を裏付ける証拠が得られなかった。その原因が今回使用した細胞の種類によるものか、それとも与えた物理的刺激の量によるものかどうかの検索は行なっていない。今後、分子生物学的検索(VEGFの発現調節を担うmicroRNAの検索と解析を含む)をさらにすすめ、仮説を裏付けるデータの収集を行なっていく予定である。
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