Project/Area Number |
16791185
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高橋 保樹 医科歯科大, 医歯(薬)学総合研究科, 助手 (50334438)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | チューインガム / 義歯 / テクスチャー / 付着性 |
Research Abstract |
一般に、チューインガムはガムベースに天然基材を用いており義歯に付着しやすく、義歯装着者では噛むのに困難である。また、現在市販されているガムベースに合成基材を用いた義歯に付着しにくいチューインガムは、全部床義歯装着者において固すぎるという感想が得られている。 そこで、この義歯に付着しにくいガムベースを基準として、可塑剤の比率を高め、チューインガムを調製、試作した。試作したチューインガムの硬さ、伸び、粘弾性についてレオメータを用いて測定を行ったところ、可塑剤の比率を高めるにしたがって、針入応力は小さくなり、はじめのガムベースの半分ほどの硬さにすることができた。一方、伸びは大きくなり、粘弾性は瞬間弾性変形、純粘性流動変形がともに低下した。また、5分間健常有歯列者に噛ませたあとのチューインガムの付着性を、義歯の構成要素となる材料のうち加熱重合型床用レジン、常温重合レジン、鋳造用金銀パラジウム合金、レジン歯、硬質レジン歯、陶歯の各々についてレオメータを用いて測定したところ、レジン系の材料で高い付着力を示した。かつ、可塑剤の比率が高まると、いずれの材料についてもチューインガムの付着力が大きくなった。 よって、可塑剤の比率を高めることにより、ガムベースの硬さを小さくすることで咀嚼能力が低い義歯装着者においても噛みやすくなるが、柔らかくしすぎると、義歯に対する付着性が高まり反対に噛みにくくなることが予想される。従来のガムベースより柔らかくそれでいて義歯に付着しにくい硬さを、実際に義歯装着者にチューインガムを噛ませることにより検討する必要がある。
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