インプラント・骨の界面における全面吸収を予測する三次元有限要素モデルの追求
Project/Area Number |
16791186
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | インプラント / μCT / 3次元有限要素モデル / 骨応力 / 海綿骨 / 3次元有限要素法 |
Research Abstract |
3次元有限要素モデルを用いて、過大な負担によるインプラント・骨の界面における広範な骨吸収現象を予測するためには、海綿骨を等方性のある材質としたモデル(従来モデル)より骨梁構造をシミュレートしたモデル(精密モデル)が適している事が、平成16年度に実施した撓骨のμCT画像を用いた研究より明らかとなった。この結果を踏まえ、平成17年度はより臨床条件に近い精密モデルの製作を目的として、ヒトの顎骨標本にチタンインプラントおよびアバットメントを植立させた標本のμCT画像によるコンピューター・シミユレーション・モデルを作成する為の条件確立を試みた。μCT装置を用い、X線がインプラントの長軸を通る方向に標本をセットし、70kV 100mA,75kV 100mAおよび80kV 100mAの管電圧電流条件にて撮影し、3次元再構築画像を比較検討した。3撮影条件の内、80kV 100mAで得られた画像は最も明瞭であったが、X線がインプラントおよびアバットメントの長軸を通ることが困難であった為、インプラント先端周囲の海面骨構造が不鮮明であった。次に、マイクロカッティング・マシンを用いて顎骨からインプラント植立部位を含む骨片を切り出し、X線がインプラントの長軸を横断する方向で、75kV 100mAおよび80kV 100mAの条件にて撮影し、3次元画像を再構築した。その結果、80kV 100mAの条件でX線がインプラントの長軸を横断する方向で撮影された画像が、最も明瞭に骨構造を描記していた。このμCTデータを原画像とし、3次元骨梁構造計測ソフト(TRI/3D-Bon, RATOC社)を用い、皮質骨、海綿骨、インプラントおよびアバットメントの2値化が可能であった。従って、本条件を用いる事によって、より臨床条件に近い精密モデル製作が可能である事が明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)