Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
実験1:スプリントの長期使用の検討(ブラキサー16名) 睡眠中の咬筋筋活動をスプリント装着前、装着直後、装着から2週間後、4週間後、6週間後の測定を行ったが、3ケ月後の被験者の脱落者が9名発生したため、6週間までの長期使用のデータを解析した.その結果、スプリント装着による睡眠時ブラキシズム活動の変化は被験者間でばらつきがみられ、スプリントの効果があまりみられない被験者がいる一方で6週間を通じて,スプリントのブラキシズム抑制効果が認められる被験者もいた.また被験者のブラキシズムに日間変動が認められた. 実験2:スタビリゼーション型スプリント(A)と咬合面を被覆しないコントロール型スプリント(B)の比較(ブラキサー16名) 1回目の測定のベースラインと2回目の測定のベースラインとの間で,睡眠時ブラキシズム活動に有意差は認められなかった.すなわちスプリントの効果は持ち越されなかった.どちらのタイプのスプリントにおいても,スプリント装着直後はベースラインと比較して睡眠時ブラキシズム活動の減少がみられた.しかし,その効果は装着2週から6週後までの期間では観察できず、また睡眠時ブラキシズム活動に対する長期的な効果に統計学的有意差はみられなかった. 装着直後においては,どちらのスプリントを使用した場合でも,50%を超える最大振幅値を持つ睡眠時ブラキシズム活動の減少傾向がみられた.装着2週後以降は,コントロール型(パラタル)スプリントでは,ベースラインと同様の筋活動分布を示したが,スタビライゼーションスプリントでは,50〜80%MVCを最大振幅とする睡眠時ブラキシズム活動は,6週後においても装着直後と同様な減少傾向を示した. 本研究の結果からブラキサーのスプリントに対する影響度は様々であり、スプリントは高い筋活動に対する抑制効果が期待できるが、短期的な効果である可能性が示唆された.
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