Project/Area Number |
16791215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
吉田 貴光 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (50288370)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 白金加金 / コバルトクロム合金 / レーザー溶接 / 曲げ強さ / EPMA / ICP |
Research Abstract |
レーザー溶接機を用いて、各種表面処理を施したコバルトクロム合金と白金加金の接合を行い、接合状態を検討した。 材料はコバルトクロム合金(ビオジルL・Degssa)と白金加金(キャスティングゴールドタイプ4・石福金属)を使用した。試験片の形状は15×5×1mmとし、鋳造により作製した。試験片は各種表面処理を行ない、レーザー溶接機(ヘラパルス・Heraeus Kulzer)を用いて溶接した。 曲げ試験は万能材料試験機(Model-5882・インストロン)にて、支点間距離20mm、クロスヘッドスピード1mm/minの条件で3点曲げ試験を行ない、曲げ強さとひずみ量を測定した。測定は各条件7個行った。曲げ試験後の試験片は、マイクロスコープ顕微鏡(VHF100・キーエンス)を使用し、破断面の観察を行なった。接合した試験片は樹脂に包埋後、ファインカッターにて切断し鏡面研磨を行い、X線マイクロアナライザー(JCXA-733・日本電子)を用いて溶接部のマッピングを行った。浸漬試験は溶接した試験片を1%乳酸水溶液50ccに浸漬し、恒温装置内で37℃の条件にて1ヶ月間浸漬後、溶液中の金属溶出量を、高周波プラズマ発光分析装置(HP4500・横河アナリティカルシステムズ)にて測定した。 曲げ試験の結果、溶接した試験片の曲げ強さとひずみ量は、表面性状の違いによる影響が認められた。破断面観察の結果、600℃-30minや黒インク塗布等にて表面処理した試験片は、未処理の試験片と比較して、溶接部に大きなポロシティの存在が確認された。マッピングの結果、異種金属溶接部は元素分布が不均一であった。浸漬試験の結果、異種金属溶接の溶出量は同種金属溶接よりも金属元素の溶出量が多くなった。 表面処理条件を行った試験片にて曲げ強さとひずみ量が小さくなったのは、未処理の試験片よりもポロシティが大きくなったことが影響したと考えられた。
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