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固形癌内部環境下における癌浸潤転移機構の解明

Research Project

Project/Area Number 16791238
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Surgical dentistry
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

中山 周子  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (30362982)

Project Period (FY) 2004 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords浸潤・転移 / 固形癌 / 低酸素 / HGF / c-Met / E-カドヘリン / Snail / 運動促進因子 / 口腔癌
Research Abstract

本研究は、固形癌における内部環境の一つである低酸素状態に着目し、同一患者の原発巣から樹立した高浸潤転移細胞株(UM1)・低浸潤転移細胞株(UM2)を用いて、固形癌内部環境下における低酸素状態での浸潤転移の機序にかかわる細胞動態を解明し、その浸潤転移誘導因子を検索、更にその因子をターゲットとした癌の浸潤転移阻止の治療法を検討する。
平成16年度の結果、UM2では運動能の亢進が明らかに認められるのに比しUM1においてはほとんど変化がなく、その運動能の亢進にはHGF/c-Metが最も重要であることが明らかとなった。そこで、平成17年度は、前年度の結果を踏まえて、低酸素状態下での浸潤転移誘導因子(HGF/c-Met)をターゲットとすることにより癌の浸潤転移阻止の可能性を検討した。
1.それぞれの細胞株にHGFを添加して運動能の変化を検討したところ、UM1では変化が認められなかったのに対し、UM2においては低酸素状態で有意に運動能が亢進した。
2.HGF/c-MetとE-カドヘリンの相互作用を検討したところ、低酸素状態においてc-Met発現が低下していたUM1では、E-カドレリンは亢進し、c-Met発現が亢進していたUM2ではE-カドレリンが抑制されていた。そして、その低酸素状態におけるE-カドレリン発現の調節には転写因子であるSnailが関与していることが示唆された。
これらの結果より、HGF/c-Met、E-カドヘリンとSnailを標的とした固形癌の浸潤転移阻止のための治療法の可能性が示唆された。しかしながら、本来浸潤・転移能が低いUM2が低酸素状態により高い浸潤・転移能を獲得することは、固形癌の周囲環境からのエスケープ機能が多様に存在することを意味し、更なる検索が必要であると考えられた。

Report

(2 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report

URL: 

Published: 2004-04-01   Modified: 2016-04-21  

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