Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
小児を対象にP.gingivalis fimA genotypeの同定を行った報告は見あたらないため,歯周病原性因子であると示唆されているP.gingivalis fimA genotypeの同定を行い,比較検討することを目的とした。 対象は2歳から15歳の小児400名(健康歯肉群134名,歯肉炎群239および歯周炎群27名)とした。 1.PCR法によるP.gingivalisの検出 プラークサンプルは全萌出歯から滅菌歯ブラシを用いてブラッシングすることにより採取した。採取したプラークサンプルはDNA抽出後,PCR増幅を行った。 P.gingivalisの検出された小児は,健康歯肉群134名中2名(1.5%),歯肉炎群239名中24名(10.0%)および歯周炎群27名中8名(29.6%)であった。P.gingivalisは健康歯肉群,歯肉炎群と比較し,歯周炎群において有意に多く検出された(χ^2検定,P<0.01)。 2.P.gingivalis fimA genotypeの同定 P.gingivalisの検出された小児を対象にP.gingivalis fimA genotypeの同定を行った。 歯周炎群においてtype Ib/type IIのコンビネーションおよびtype IVが最も多く3名(37.5%)から検出された。歯肉炎群において,type IVは8名(37.5%),次いでtype IIが7名(29.2%)から検出された。一方,type Iは健康歯肉群,歯肉炎群および歯周炎群すべてにおいて検出されなかった。さらに,type Ibは単独では検出されず,また乳歯列期の小児からは検出されなかった。 以上より,小児において,type Ib/type IIのコンビネーション,type IIおよびtype IVが歯周病と関連している可能性が示唆された。
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