Project/Area Number |
16791293
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
三牧 尚史 長崎大, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90346924)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 成長発育 / マウス / 液状飼料と固形飼料 / 3次元下顎運動記録装置 / 筋電図 / 咬筋 / 顎二腹筋 |
Research Abstract |
摂食・嚥下機能は離乳期で段階的に獲得される。摂食行動は出生時から備わる吸啜運動から成人型の咀嚼運動へと劇的な変化を遂げる。軟食が普及する現代の食料事情下では、食事中の咀嚼の頻度は過去に比べて大幅に減少し、段階的な獲得に影響することが考えられる。そこで本研究では、特に咀嚼機能(下顎運動、筋電図)に焦点を当て、食物の性状が咀嚼機能獲得に与える影響を明らかにすることを目的とした。 実験にはC3H雄マウス10匹(実験群5匹、対照群5匹)を用いた。実験群は液状飼料飼育マウス、対照群は固形飼料飼育マウスとした。マウスの離乳期である2週齢から実験群は液状飼料(微細粉末ペレットに水を加えて液状に調整した飼料)、対照群は固形飼料(非加工のペレット)と水のみで飼育を行った。計測には、3次元顎運動計測装置および筋電図計測装置を用いた。11週齢で非加工のペレットとパンの咀嚼時における、下顎運動および咀嚼筋(咬筋、顎二腹筋)の筋電図計測を行った。 両群ともにペレットおよびパン咀嚼時におけるリズミカルな咀嚼3相(開口相、閉口相、前方移動相)及び、開口相中に顎二腹筋、閉口相中に咬筋の筋活動が認められた。ペレット咀嚼時において、実験群では開口相の途中で再び前方への移動を示し、最大開口量が対照群に比べて有意に減少した(p<0.05)。よって実験群では対照群で観察された、ペレットの様な堅い食物の顎運動パタンが獲得されていなかった。
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