炎症歯周組織における内因性アデノシンの抗炎症作用の解析
Project/Area Number |
16791311
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
橋川 智子 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00362682)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | アデノシン / アデノシンデアミナーゼ / CD26 / 実験的歯周病モデル / アテノシンデアミナーゼ |
Research Abstract |
ラット実験的歯周病に対するアデノシンデアミナーゼ(ADA)阻害剤の影響の解析 実験的歯周病モデルを用いて、同部炎症反応に及ぼす内因性アデノシンの影響をADA阻害剤を投与することにより検討した。実験動物は生後7週齢(体重200-300g)の雄性Wistar系ラットを用いた。10匹のラットを5匹ずつ2群に分け、実験開始日に0.5%メチルセルロースにて6.4mg/mlに調整したADA阻害剤あるいはメチルセルロースのみを、ラットに体重1kgあたり5mlの割合(32mg/kg)で経口投与し、ケタラール腹腔麻酔下において、上顎第二臼歯歯頸部に4-0号の滅菌された絹製縫合糸を結紮した。結紮処置は左側のみとし、右側を無処置対照側とした。結紮処置日からADA阻害剤あるいはメチルセルロースを1日1回32mg/kg経口投与し、結紮処置後7日目の段階で上顎骨を採取し、結紮側およびコントロール側の第二臼歯歯間乳頭部歯肉中のIL-1βの発現をRT-PCRにて解析した。その結果、ADA阻害剤投与群は、非投与群に比較して結紮部IL-1βmRNA発現の平均値が低値であることが明らかとなった。また歯槽骨吸収量は、歯肉採取後10%ホルマリンにて3日間固定し軟組織を実体顕微鏡下で除去した後、実体顕微鏡下で頬側および口蓋側からデジタル撮影を行い、NIHimageを用いてセメントエナメルジャンクションから歯槽骨頂までの面積を測定し、結紮側とコントロール側の差を算出した。ADA阻害剤投与群、メチルセルロース投与群、それぞれ8匹ずつ結紮処置を行い、実験開始後7日目に結紮糸が残存していた各群5匹ずつを評価の対象として解析に用いた。その結果、ADA阻害剤投与群は、非投与群に比較して結紮部位歯槽骨吸収量の平均値が、頬側、口蓋側ともに低値であることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)