非抗原提示細胞が発現するHLAクラスII分子の生理的役割の解明
Project/Area Number |
16791312
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
畑中 加珠 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50362992)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | シグナル伝達 / プロテオーム / HLAクラスII分子 / 非抗原提示細胞 / 歯肉線維芽細胞 / 会合分子 / シグナル伝達機序 |
Research Abstract |
本研究は、非抗原提示細胞が発現するヒト主要組織適合抗原(HLAクラスII分子)の生理的役割の一端を明らかにしようとするもので、非抗原提示細胞においてHLAクラスII分子と会合しシグナル伝達に関わる分子について検定を行った。 非抗原提示細胞として、健常人ボランティアから採取し分離および培養したヒト歯肉線維芽細胞を用いた。Recombinant Human IFN-γで処理することでHLAクラスII分子を発現誘導させた後、抗HLA-DR抗体(L243抗体)を用いた免疫沈降法によってHLAクラスII分子と直接会合する分子を分離した。そして、二次元電気泳動を行い、SYPRO Ruby染色によって解析した。その結果、分子量18kDa等電点5pIおよび分子量50kDa等電点6pIの分子をはじめ複数の分子がHLAクラスII分子と会合している可能性が示された。さらに、質量分析計(TOF-MS)を用いて精製した蛋白の性状解析を試みたが、蛋白の同定には至らなかった。 また、平成16年度に報告した分子量約80kDaのチロシンリン酸化蛋白に着目し解析を進めていった結果、分子量約125kDaの蛋白も検出されている。 今後は、プロテインマイクロアレイを用いて、HLAクラスII分子を抗HLAクラスII分子抗体で架橋した際に細胞内シグナル伝達に関与する分子を網羅的に解析することを計画し、前述の蛋白と照らし合わせて検討を行う予定である。 なお、本研究成果は、国内外の歯学領域の学会で口頭発表している。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)