Project/Area Number |
16791321
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐本 博 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (50366613)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 骨シアロタンパク質 / 骨芽細胞 / 骨 / 転写調節 / 遺伝子プロモーター / エンドセリン / 石灰化 / 転写因子 / 歯周組織再生 / エンドセリン-1 / 塩基性線維芽細胞成長因子 / プロスタグランジンE2 |
Research Abstract |
骨シアロタンパク質(BSP)は石灰化初期に発現し,石灰化後期に発現するオステオカルシンとは異なる遺伝子発現パターンを示すと考えられた。そこで,BSP遺伝子プロモーターを挿入したルシフェラーゼプラスミドを用いて,エンドセリン-1(ET-1)のBSP遺伝子発現に対する影響を究明することを目的に研究を行なった。 (1)骨芽細胞様細胞ROS17/2.8細胞におけるBSPmRNAの発現に対するET-1の影響を検索した結果,ET-1刺激(10ng/ml)24時間後にBSPmRNAの発現量が抑制された。一方,オステオポンチンのmRNAの発現は経時的上昇し、刺激24時間後に最も上昇した。またET-1刺激による濃度依存的効果を検索した結果、ET-1濃度100ng/ml刺激(12時間後)で最も減少した。タンパク質合成阻害剤であるサイクロヘキシミドを併用してET-1刺激を行ったがBSPmRNAの発現に影響は認められなかった。 (2)BSPプロモーター中のどの塩基配列がET-1による転写の調節に重要であるかを解析するために様々な長さのBSPプロモーターを用いてルシフェラーゼアッセイを行った結果、特異的に応答する配列を検索することができなかった。 以上の結果よりET-1がBSPmRNAの発現に影響があることが明らかとなったが、特異的に応答する配列、核内タンパク質の同定はできなかった。さらにET-1刺激によってオステオポンチンmRNAの発現が上昇が認められ、何らかのタンパク質の発現がBSPmRNAの発現を間接的に抑制している可能性が示唆されたが、サイクロヘキシミドによりBSPmRNAの発現に影響は認められなかったことや、応答する配列が存在しなかったことからET-1がヒストンのアセチル化などの遺伝子のマクロな調節に関与している可能性も検討する必要がある。
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