Ara-c(白血病薬剤)の骨代謝に及ぼす影響および骨再生についての研究
Project/Area Number |
16791323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
小出 雅則 愛知学院大, 歯学部, 助手 (10367617)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 1-beta-D-Arabinofuranosylcytosine / Osteoblast / Osteoclast / TRAF-2 / c-Jun / TRAF-6 |
Research Abstract |
歯周疾患は,細菌感染による慢性炎症性疾患であり、これらにより歯周組織の破壊および病的な骨吸収が引き起こされている。近年、この失われた歯周組織を再生する再生治療が求められている。 一方、Ara-c(1-beta-D-Arabinofuranosylcytosine)は、白血病薬剤として臨床応用されており、骨髄細胞の増殖と分化促進の効果などが報告されている。さらに、Ara-cが骨形成に及ぼす影響について、高濃度のAra-c投与により患者の骨特異的マーカー(BSAP)が亢進することが報告されている。他の研究グループの報告でもAra-cは、骨髄由来の破骨細胞の融合および活性化を促進することが報告されている。 したがって,我々はAra-cの骨代謝機能の亢進について注目し,Ara-cが歯槽骨の代謝(骨の形成と吸収)におよぼす影響、すなわち骨芽細胞の増殖および分化への影響について検討することを目的とする。 今年度はAra-cが破骨細胞の分化を促進することより、Ara-cが破骨細胞形成を誘導するメカニズムについて解析した。その結果、Ara-cは前駆破骨細胞であるRAW264.7細胞のTRAF-2の発現を増加し、c-Junの発現も増加した。しかし、破骨細胞形成において重要なTRAF-6の発現は、無刺激の状態でも強く発現しておりAra-c刺激で有意な変化は認められなかった。 今後は、破骨細胞形成に重要なNF-κBやAP-1などの転写因子の発現について検討をする。さらに、Ara-cの骨芽細胞に与える影響についても検討していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)