家族-患者間の認知的ギャップを緩和するための看護ケアガイドラインの作成
Project/Area Number |
16791406
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
瓜生 浩子 高知女子大学, 看護学部, 助手 (00364133)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 家族看護 / ケアガイドライン / 家族 / 認知的ギャップ / 看護ケアガイドライン |
Research Abstract |
家族-患者間の認知的ギャップ(家族と患者の認知が相反するために両者の間に不調和や矛盾が生じた状態)に対する捉え、認知的ギャップを緩和するために提供している看護介入方法、その際の困難性などを明らかにするために、エキスパートレベルの看護者100名を対象に質問紙調査を行った。その結果、家族と患者の間の認知的ギャップは臨床でよく出会うものであり、特に、退院時期や退院先、病状の回復期待、病気に対する捉え方、病名の告知などで生じやすいことがわかった。また、様々な看護介入方法が用いられているが、関係性を築くための「近づく技術」や、説明したり選択肢を提示するなどの「現実理解を高めるための技術」が他に比べて多く用いられていた。しかし、困難性の中には、家族内の争いに巻き込まれるのではないかという不安や、どこまで踏み込んでいいのかわからないといった躊躇がみられ、「間に入って取り持つ技術」のように両者の間で調整的な役割をとることには難しさがあると考えられた。 次に、5〜8名のフォーカスグループインタビューを2回行い、昨年度作成したケアガイドラインの原案の内容や活用可能性について検討してもらった。各看護介入の説明は概ね理解できるとの評価を得たが、研究者の意図とは違う印象を与えるネーミングもあり、参加者の意見を基に修正を行った。活用可能性については、日頃は手探り状態の中で目的や効果を意識せずに働きかけていることが多いため、ケアガイドラインは効果的な介入方法の選択や自らの看護介入の確認に有用だと考えられるという肯定的な意見や、状況によって用いる看護介入を一目で選択できるような形にしてほしいといった修正点が得られた。 今後は、どの看護介入がどのような状況や目的に対してどの程度の効果があるのかを検証し、ケアガイドラインをアセスメントと看護介入を一連の流れとして行えるような形にしていくことが課題である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)