Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
研究初年度は、中心静脈カテーテル(以下CVCと略す)関連感染のリスクの高いICUにおいて、無菌操作行為に必須な手指衛生の観察調査を看護師に行った。その結果、ICU看護師に必要な手指衛生は26回/時であった。また携帯型手指消毒薬を導入すると、手指衛生の遵守率は向上(25.1%増)した。CVC管理に最も携わる看護師に、携帯型手指消毒薬を導入すれば手指衛生の遵守率が向上し、安全な無菌操作が実施出来ると考えられた。(平成16年日本集中治療医学会学術集会、平成17年日本看護科学学会学術集会に演題発表。今年度中に論文投稿予定)。研究2年目は、ICUにおいてCVC挿入時のバリアプリコーションズの実態とバリアプリコーションズ別の感染率を調査した。結果として、無菌操作行為が破綻している例(28.8%)、小さなドレープを適用した例(17.0%)で細菌検出を認めたが、大きなドレープを適用するマキシマルバリアプリコーション(以下MBPと略す)の例では細菌の検出を認めなかった。CVC挿入時にNBPを適用すれば、安全な無菌操作行為が遵守されCVC関連感染の防止に有用であると考えられた。(平成18年感染防止研究会で演題発表。同研究会誌に原著論文として掲載。)研究最終年はCVC挿入時にMBPを導入することを目的に、一特定機能病院の血流感染の実態を調査した。しかし感染率が低く(年間4件未満)、これ以上の対象数も望めないのでNBPの効果が証明出来ないと判断し調査施設を変更とした。現在、一へきち中核総合病院で調査中である。感染率調査や無菌操作を電子カルテ上に表記する場合、標準化された看護実践用語が必要であると考えた。水流聡子先生の看護マスターを適用して、高度専門看護実践の感染防止の部分を作成した。今後、無菌操作に焦点をあてた内容も作成する予定である。(平成18年国際看護情報学会で演題発表。)
All 2007 2006 2005
All Journal Article (7 results)
第22回日本環境感染学会総会プログラム・抄録集 22・supplement
Pages: 375-375
Pages: 293-293
第9回国際看護情報学会抄録
第6回北里看護研究会プログラム・抄録
Pages: 28-28
感染防止 16(1)
Pages: 31-39
第25回日本看護科学学会学術集会講演集
Pages: 202-202
日本集中治療医学会雑誌 Vol.12 Supplement
Pages: 274-274