Project/Area Number |
16791442
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Community health/Gerontological nurisng
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University (2005) Tokyo Metropolitan University of Health Sciences (2004) |
Principal Investigator |
石田 千絵 首都大学東京, 健康福祉学部, 研究員 (60363793)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 補完・代替療法 / 外来 / がん患者 / 看護支援 / 代替・補完療法 |
Research Abstract |
【目的】在宅がん患者が使用している補完・代替療法の現状と期待、現在の心身の状況に対する補完・代替療法の主観的影響を明らかにし、看護の適切な支援方法に示唆を得る。 【方法】外来通院中のがん患者90名に、研究者作成の自記式質問紙を用いて調査を行った。首都大学東京倫理審査委員会の承諾を得た後に実施した。回答は無記名とし、返送は個別に郵送とした。 【結果】有効回答数は62名(69%)であった。補完・代替療法に対する思いの主成分分析では、『効果を期待する思い』と『ためらう思い』の2成分が抽出された。現在の心身の状況に対する補完・代替療法の主観的影響では、「病気が治ってきている」「薬の副作用や不快症状の改善」「精神的に安定している」「医師・看護師との間に溝を感じる」「金銭的な負担を重く感じる」の項目において、有意差が認められた(p<0.01)。また、現在の心身の状況が良いと考えている人が7割以上であり、その集団の6割以上が補完・代替療法の影響があると考えていた。看護師への期待については、多い順から「効果を教えて欲しい」「何でもいいので話を聞いて欲しい」「病院内で使用できるか知りたい」であった。 【考察】本研究では、外来通院中のがん患者は、心身の調子が良くなることを期待して何らかの補完・代替療法を使用する一方、医師に相談しにくいことや友人・家族に勧められた療法に関して、戸惑いやためらいがあることが窺われた。また、外来通院中のがん患者は、家族・友人・医師などに気を配りながらも、病気や不快症状の改善と精神的な安定を期待して、補完・代替療法を使用している傾向にあった。現在の心身の状況が良い集団では、補完・代替療法の効果であると考える傾向であった。看護師の役割は、患者を危険な補完・代替療法から回避させると共に、患者の揺れ動く思いを受け止めることであることが示唆された。
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