グリーンプロペラントを用いた低毒性宇宙機推進系の研究
Project/Area Number |
16F16080
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Aerospace engineering
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Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
堀 恵一 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (40202303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AMROUSSE RACHID 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 燃焼 / 触媒 / スラスタ / 低毒性 / HAN / パルス特性 / 液体推進 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒドロキシルアンモニウムナイトレート(HAN)を基材とする新規低毒性高性能液体推進薬の(SHP163)研究開発に従事し、以下に挙げる2点で大きな成果をあげた。 1.燃焼機構の解析 DTA-TG/MS装置を用いSHP163の熱分解機構を調べた。急速加熱を可能とする特殊リアクターを用い毎秒1000K/sという実際の燃焼場と同じ条件で、当該資料の熱分解特性を調査したところ、NO, NO2, N2O, N2, H2Oを主成分とする生成ガスの組成の特定に成功した。この結果はGAUSSIANを用いた量子化学計算にフィードバックされ、HANの熱分解を支配する2つの素反応を示すことに成功した。 2.スラスタ用特殊触媒の開発および20N級スラスタの開発 ヒドラジン用に使用されるS-405触媒(Ir担持30wr%)はHANにも有効であり、一般にHAN系推進薬を使用したスラスタの研究開発の場で使われている。しかし、ヒドラジンに比較してHAN系推進薬は燃焼温度が高く、粒状S-405をそのまま触媒層に転用すると耐久性に難があり、実用に供することができない。Dr. AmrousseはSHP163に最適化された触媒組成を見出し(Pt/Ir系、Ir/CuO系)さらに触媒層をハニカム構造とすることで十分な推進性能+パルス特性を引き出すことに成功した。具体的には20N級スラスタで比推力240秒(理論比推力~270秒)、パルス反応時間~50 msでヒドラジンのそれ以上の性能を示している。また比推力に関しては大型化に伴い上昇が期待できる。 SHP163を推進薬としたスラスタは平成30年度打ち上げ予定のイプシロン4号機に搭載される革新衛星技術実証衛星の1Nスラスタでテストされることとなっており、Dr. Amrousseの知見はここに一部生かされている。また上記「2」の部分は次のSTEP2計画の中核となる部分となっている。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)