漢字文化圏における西洋科学の受容:概念の導入から訳語の定着までの道程
Project/Area Number |
16F16740
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
内田 慶市 関西大学, 外国語学部, 教授 (60115293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TOLA GABRIELE 関西大学, 外国語学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2016-10-07 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2018: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2017: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2016: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | フライヤー / 概念史 / 漢字文化圏 / 訳語 / 東西言語文化接触 / 江南製造局 / 科学用語 / イエズス会 / 宣教師 / 文化交渉学 / 言語接触 / 近代西洋人 |
Outline of Annual Research Achievements |
特別研究員の研究テーマに沿って、特にTola氏の論文内容について議論し合い、その不足点等について筆者がコメントしながら共同で研究を進めていく方法を取った。特にTola氏はフライヤーの資料分析に関して、筆者は自分の専門の立場から別の観点で意見を述べ、また新しい資料の発掘を手助けすることを主な任務とした。また、国内外の研究会やシンポジウムにはできるだけ同行するように努めてきた。 「漢字文化圏における西洋科学の受容:概念の導入から訳語の定着までに道程」というテーマで研究を推し進めてきたが、ほぼ毎日、研究棟で顔を会わせて、討議を繰り返してきた。 特に、Tola氏のジョン・フライヤーに関する文献資料の発掘等については筆者もその都度アドバイスを行いその成果は大きいものがある。 筆者の専門は、近代における東西言語文化接触に関わる研究であり、Tola氏の科学技術に関する語彙交流もその守備範囲にあり、相互の交流により研究は大いに進展した。 この2年間、Tola氏には筆者のラテン語やフランス語によって書かれた中国語資料の読解に関して大きな助けをいただいた。特に昨年、氏とともにフランスのリヨン図書館を訪れて中国語に関する新しい資料を多く発見することができたが、とりわけ南京官話に関する資料はこれまで世界で誰も見たことのない資料であり、中国官話研究に極めて有益である。ただ、それはラテン語で記されておりTola氏にその解読を託すよりほかなく、彼には多くの時間を割いてその漢字同定の作業をお願いした。今後、筆者はこれについての論考をまとめる所存であるが、いずれにせよ、Tola氏の助けなくしては成すことのできないものであり、ここに感謝の意を表するものである。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)