2色覚者補助を目的としたスマートグラス向け色覚補助ソフトウェアの開発
Project/Area Number |
16H00390
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ(情報系)B
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
比良 祥子 鹿児島大学, 理工学研究科, 技術職員
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2016: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 2色覚補助 / スマートグラス / ウェアラブル |
Outline of Annual Research Achievements |
色覚には個人差が生じることが知られており、日本人の場合、2色覚者(赤緑色弱者)は男子人口の約5%と言われている。彼らはカラフルな世界を感じているが、正常色覚(3色覚)者との間には色覚のずれが生じており、カラーの扱いにはカラー・ユニバーサルデザイン(CUD)の観点から十分な配慮が必要である。 これまでスマートフォンやタブレット等の携帯型端末を対象に色覚補助ソフトウェアの開発を行ってきたが、昨今市場が拡大しているスマートグラス(メガネ型端末)への実装の必要性があると考えた。スマートグラスは携帯型端末と違い、身に着けて出歩くことができハンズフリーで両手が使えるという利点がある。本研究でも以前から色覚補助をスマートグラスでという要望が2色覚被験者等から多くあがっていた。そこで、本研究では体に身に着けるデバイスであるスマートグラス向けに色覚補助ソフトウェアのプロトタイプ開発を行うと同時に、色覚補助のユーザインタフェースの研究に寄与することを目的とし開発を行った。 使用したスマートグラスは、現在主要メーカーから販売されている単眼のものと両眼シースルーのものを使用した。いづれもAndroid端末であるので、ソフトウェア開発キット(SDK)を入手し既存の色覚補助ソフトウェアのモジュールを用いてAndroidアプリケーションの開発を行った。次にスマートフォン用のウェアラブルディスプレイを使用した。メガネ型のディスプレイにスマートフォンを接続してスマートフォンの画面をメガネ型端末として使用できるものである。こちらは既に開発済みのアプリケーションをそのまま利用した。 またソフトウェアの完成度向上のため、モバイル&ウェアラブル関連の専門展へ参加し情報収集を行い、成果発表として総合技術研究会2017東京大学にて発表を行った。今後は実際に2色覚者に日常で使用してもらい簡単な使用感のアンケートをとる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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