MMP20による低分子量G蛋白/細胞骨格系を介するエナメル質形成機構の解明
Project/Area Number |
16H07387
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
進 正史 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70549261)
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Project Period (FY) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | エナメル質 / 歯学 / 酵素 |
Outline of Annual Research Achievements |
Matrix Metalloproteinase-20(MMP20)は歯に特異的に発現し、エナメル質タンパクを分解し脱却するエナメル質形成に重要な分子である。これまで我々はMMP20がエナメル質タンパクのみならず細胞間接着分子であるカドヘリンを分解することを明らかにしている。MMP20をエナメル質特異的に過剰発現させたマウス(Mmp20Tg)では通常のマウスと比較しエナメル質の石灰化度が低下する。そこでMmp20Tgマウスにおけるエナメル質形成およびエナメル芽細胞分化の分子機能解析を進めた。 (1)Mmp20Tgマウスのエナメル質は異所性の石灰化沈着が認められ、またMmp20Tgエナメル芽細胞では正常なエナメル芽細胞が有している細胞の極性が著しく乱れていた。 (2)コフィリンはアクチン線維の脱重合を促進して細胞形態を制御する分子であり、その活性化はリン酸化に依存する。Mmp20Tgエナメル質では野生型と比較しコフィリンのリン酸化が増加していた。 本研究によりエナメル質タンパク分解酵素MMP20のエナメル芽細胞の細胞間接着を阻害し細胞極性を変化させ、エナメル質形成の制御する新たな分子機構が明らかとなった。今後さらにエナメル芽細胞の分化における細胞内シグナル伝達経路とエナメル質形成分子基盤の解明につなげていきたい。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)