Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
IL-10欠損マウスにおいて、XCR1陽性樹状細胞(Conventional type 1 Dendritic Cell: cDC1)が減少していることから、IL-10はcDC1の発生に生理的な役割を果たしていることが示唆された。cDC1はクロスプレゼンテーションによりCD8陽性T細胞の免疫応答を賦活化するが、IL-10KO由来cDC1はCD8陽性T細胞の活性化能が低下していた。また、定常状態においてIL-10欠損マウスではリンパ節内のCD8陽性メモリーT細胞の減少を認めた。以上より、IL-10欠損マウスではCD8陽性T細胞の制御に関与するcDC1が数的かつ機能的に減弱しているとわかった。IL-10が樹状細胞へ直接的に作用しているか検証するために、Crispr/Cas9を用いたゲノム編集技術によりIL-10受容体欠損マウスを新たに作製した。IL-10受容体欠損マウスと野生型マウスの骨髄を等量混合し、致死量の放射線を照射したマウスへ移入した。末梢組織における樹状細胞の分化を比較した結果、野生型マウスに比べ、IL-10受容体欠損マウス由来樹状細胞は有意に減少していた。以上より、IL-10は末梢組織あるいは骨髄の分化段階で樹状細胞前駆体へ直接作用し、正常なcDC1の誘導に関わると考え、現在更なる解析を進めている。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Allergy and Clinical Immunology
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Jornal of Dermatological Science
Volume: 81 Issue: 2 Pages: 136-40
10.1016/j.jdermsci.2015.11.011