Project/Area Number |
16J00868
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金子 英樹 大阪大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2017: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2016: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ベンザイン / 反応位置制御 / ベンゾ縮合複素環 / 反応開発 / ベンゾジアゼピン |
Outline of Annual Research Achievements |
1.トリフリルオキシ (TfO)ベンザインと非対称イミダゾリジノンとの反応によるベンゾジアゼピン合成法の開発研究を実施した。とくに、本反応では4つの位置異性体が生成する可能性があるが、1つの異性体だけを選択的に合成する手法の開発を目指した。研究の結果、TfOベンザインと電子求引基が置換したイミダゾリジノンとの反応から、単一の位置異性体としてベンゾジアゼピンを合成することが出来た。電子求引基としてはトシル (Ts)基を用いた場合に最も高い収率を得ることができた。また、単環性、二環性のものを含む多様なイミダゾリジノンを本反応に適用することが出来た。一方、ベンザイン上の置換基としては、TfO基を有するベンザインは良好な収率でベンゾジアゼピンを生成するものの、無置換及びMeO基置換ベンザインはベンゾジアゼピンを全く生成しないことが分かった。これらの結果から、ベンザイン上のTfO基は配向制御だけでなく、三重結合の求電子性を高める効果も有していることが明らかになった。また、得られたベンゾジアゼピン上のTfO基は金属触媒反応によって容易に炭素官能基へと変換可能であった。さらに、本反応の反応機構を計算科学的に解析した結果、2つの結合形成が段階的に進行している可能性が高いことが明らかになった。本研究の成果をまとめSynlettへ投稿し、掲載が受理された。 2.[13N]NH3を用いたシリルベンザインのオルト位選択的アミノ化反応を計画していたが、上記のベンゾジアゼピン合成の研究に重点を置いたため、本研究はほとんど行なうことができなかった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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