Project/Area Number |
16J01199
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomolecular chemistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
尾上 久晃 九州大学, 理学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | マイトトキシン / カルシウム流入 / 構造活性相関研究 / Ca2+流入活性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度報告した通り、マイトトキシンの親水性部分および両親媒性部分は、マイトトキシンのカルシウム流入活性に対する阻害活性が極めて弱い、あるいはまったく無いことが判明した。そこで、目的化合物を申請時に設定していたものとは変更し、マイトトキシンのWXYZA'B'C'D'E'F'環部の合成を進めることにした。当初より懸念していた最終段階である水素の導入において、立体選択制に関して、従来法であるメチルアセタールの還元的エーテル化では望まない結果になるというトラブルが起こった。しかし、一旦混合チオアセタールに変換後に、ラジカル還元を用いることにより、望む選択制で目的としていた化合物の合成に成功した。フラグメントの合成だけでも超多段階を要するため、最先端の反応の条件検討では極めて小スケールであり、高い技術を要求された。改善点は残したものの、分子量は1100を超える巨大分子を、総工程数100以上かけて合成したことは、天然物合成の分野においても稀に見る成果といえる。また、当該部分構造はマイトトキシンの3分の1に相当する分子サイズを有しており、これまでに報告例のある中では最も大きい部分構造である。加えて、これまでの報告から、活性発現には疎水性の部分構造が重要であると考えられることからも、本研究で合成したW-F'環部はマイトトキシンのカルシウムイオン流入活性に対して強力な阻害活性を示すことが期待される。もし、本化合物が期待通りの活性を示せば、長らく未解決課題となっていたマイトトキシンの作用機序解明に向けて大きな一歩となるはずであり、今後の研究の発展にも大きく貢献できるものと自負している。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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