多重情報間の相互作用に関する文理解メカニズムの解明-脳科学的観点からの検討-
Project/Area Number |
16J01818
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
矢野 雅貴 東北大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 神経言語学 / 心理言語学 / 予測的処理 / 統語的処理 / 意味的処理 / 事象関連電位 / 言語認知神経科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、脳波の一種である事象関連電位を指標として日本語のかき混ぜ文の理解における文脈の効果を検討した。先行研究では、日本語のかき混ぜ文を理解する際、目的語から主語にかけて持続的左前頭部陰性波(Sustained Left Anterior Negativity: SLAN)、主語位置でP600という事象関連電位が観察されることが報告されている。しかし先行研究では、かき混ぜ文を適切に使用するための文脈が呈示されていなかったため、この処理負荷が、目的語を元位置に関連付ける統語的負荷を反映しているのか、かき混ぜ文が適切に使用されていないことによる談話レベルの負荷なのかは明らかではなかった。そこで本研究では、基本語順文(吉田さんが昨日の夜木村さんを非難したらしい。)とかき混ぜ語順文(木村さんを昨日の夜吉田さんが非難したらしい。)の前に目的語が指す名詞句を談話に導入するかという操作を行い文脈の効果を検討した。その結果、目的語が談話に導入されない場合、基本語順文に比べてかき混ぜ文において、先行研究と同様に持続的左前頭部陰性波とP600が観察されたが、目的語が先行文脈で言及されている場合には、どちらの事象関連電位成分も観察されなかった。この観察は、先行研究で観察されてきたかき混ぜ文の処理負荷が、談話レベルの負荷に関連していることを示唆している。また、この実験結果は、従来の持続的左前頭部陰性波とP600成分の機能的解釈では説明が難しく、これらがどのような処理を反映しているのかについて、より詳細に検討する必要がある。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(19 results)