反対称化分子動力学で探る陽子過剰核での陽子中性子相関の発現機構
Project/Area Number |
16J05659
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森田 皓之 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | SU(4)対称性 / ガモフ・テラー遷移 / 陽子中性子対相関 / 対称性の破れ / N=Z奇奇核 / 反対称化分子動力学法 / 陽子中性子間相関 / β崩壊 / クラスター / 反対称化分子動力学 / Gamow-Teller遷移 / 陽子中性子相関 / 陽子過剰核 / 奇奇核 / アイソスピン / クラスター構造 / 対相関 |
Outline of Annual Research Achievements |
原子核構造におけるSU(4)対称性は、フェルミ型のベータ遷移の終状態の近傍にガモフ・テラー型のベータ遷移の終状態が存在するという対称性である。近年、42Ca→42Scにおける荷電交換反応の実験結果から低励起状態にSU(4)対称性が見出された。このSU(4)対称性は、N=Z奇奇核におけるアイソスカラー型の陽子中性子対相関によって実現されることがHFB+QRPA理論によって理解されている。また、変形とスピン軌道力によるSU(4)対称性の破れが、46Ti→46V, 50Cr→50Mnの反応において実験や殻模型の理論計算によって理解されている。 しかし、これらの系統的な議論はpf殻やそれよりも重い原子核に限定されており、軽いN=Z奇奇核近傍のSU(4)対称性についての理解は十分ではない。本研究では軽い原子核において、陽子中性子相関とSU(4)対称性を議論した。 本年度はアイソスピン射影反対称化分子動力学(AMD)法を用いて、22Naの近傍でのガモフ・テラー遷移強度を研究した。22Ne→22Naの基底状態0+1からのガモフ・テラー遷移強度は異なる2つの1+0状態にフラグメントするという結果を得た。このフラグメントは、基底状態でK=0を持っていた状態がK=0,1を持つ状態に、スピン保存型とスピンフリップ型のガモフ・テラー演算子で遷移するために引き起こされる。つまり、変形とスピン軌道力がSU(4)対称性の破れを引き起こすということが明らかになった。この内容がPhysical Review Cに掲載された。 この結果は近年46Ti→46V, 50Cr→50Mnなどの遷移で殻模型によって議論されている変形とスピン軌道力によるSU(4)対称性の破れに対応し、sd殻核においても普遍的に生じる現象であることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)