レオウイルスによる低酸素誘導因子HIF-1α発現量低下誘導メカニズムの解明
Project/Area Number |
16J05703
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
寶谷 拓磨 大阪大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2017: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2016: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 腫瘍溶解性ウイルス / レオウイルス / 低酸素誘導因子 / 腫瘍微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
新規抗がん剤として開発が進められている腫瘍溶解性ウイルスの一つであるレオウイルスは、腫瘍細胞特異的に増殖し、アポトーシスや抗腫瘍免疫を活性化することで抗腫瘍効果を示すと考えられている。それに加えて、近年レオウイルスが低酸素誘導因子HIF-1αの発現量低下を誘導することが明らかになった。HIF-1αは腫瘍の増悪化に重要とされていることから、HIF-1αの発現量低下はレオウイルスによる抗腫瘍効果に寄与していることが予想される。しかしながら、レオウイルスがHIF-1αの発現量低下を誘導することは培養細胞を用いた検討でしか示されておらず、生体においても同様の現象が認められるかについては不明である。昨年度までの検討により、レオウイルス静脈内投与120時間後に顕著なHIF-1αの発現量低下が誘導されることをin vivo imaging解析により明らかにした。またこのときHIF-1α標的遺伝子の発現量が大きく低下したことから、レオウイルスを静脈内投与することによりHIF-1αの発現量が低下し、それに伴いHIF-1α標的遺伝子の発現量が低下することを明らかにした。しかしながら、静脈内投与されたレオウイルスが、HIF-1αが高発現している腫瘍組織の低酸素領域に感染することは困難であることが予想される。そこで本年度は、静脈内投与されたレオウイルスが低酸素領域に感染しているかどうかを免疫染色により検討した。その結果、低酸素領域であるピモニダゾール陽性領域において、レオウイルスタンパク質の発現を確認することができた。従って、静脈内投与されたレオウイルスは腫瘍の低酸素領域に感染していることが明らかになった。またこのときピモニダゾール陽性領域の面積に大きな差は認められなかったことから、静脈内投与されたレオウイルスは腫瘍の低酸素レベルに影響を及ぼしてはいないことが明らかになった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)