Project/Area Number |
16J06888
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李 太喜 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2016: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 分析哲学 / 自由意志論 / リバタリアニズム / リバタリニズム / 運論証 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、論文を二本投稿し、発表を一回行った。自由意志論において、私の研究テーマであるリバタリアニズムを擁護するためには、選択可能性についての①両立性の問い(選択可能性と非決定論が両立するのか)、②必要性の問い(選択可能性が自由概念にとって必要なのか)、③存在の問い(私たちは実際に選択可能性を持っているのか)の三つの問題が答えられなければならないと考えている。28年度において「両立性の問い」に関して発表したものを、今年度には『科学哲学』へと投稿した。査読審査を通過し、問い①に対して一本の論文の形で答えられたと考えている。私の問い①に対する答えの要点となったのは、「自由が専ら私たちの合理性とコントロールを向上させる」という自由意志論のドグマを捨てるべきであるという主張である。むしろ、様々に選択肢が開かれている私たちは、それゆえに最も合理的な行為を出来ないかもしれない。ある意味で選択可能性は合理的な行為をコントロールしながら為すという私たちの能力を弱めるものとして理解されるべきなのではないか。このような新たな自由理解を打つ出す形で①の問いへと応答した。 残り一本の論文と発表は問いの③に関係するものである。『哲学・科学史』に投稿した論文では現代版行為者因果説を扱い、世界に選択可能性が存在することを説明しようとする一つの試みを批判的に検討した。また、発表では、トマス・ネーゲルの自由についての論考を取り扱い、存在の問いそれ自体についてどのような形で理解されるべきなのかについて検討した。今年度以降は②の問いについて積極的に研究していく所存である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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