伴侶動物に潜在する致死性遺伝子病の分子基盤および病態の解明
Project/Area Number |
16J06970
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Veterinary medical science
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Research Institution | Kagoshima University (2018) Yamaguchi University (2016-2017) |
Principal Investigator |
城間(神山)萌子 (2018) 鹿児島大学, 連合獣医学研究科, 特任研究員
城間(神山) 萌子 (2017) 山口大学, 連合獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
神山 萌子 (2016) 山口大学, 連合獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2017: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2016: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 遺伝子病 / 先天代謝異常症 / クラッベ病 / カナバン病 / 病原性変異 / 犬 / 猫 / ヒト疾患モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、犬および猫において、遺伝性致死性の大脳白質変性症を起こすグロボイド細胞白質変性症(クラッベ病)ならびにアスパルトアシラーゼ欠損症(カナバン病)の分子基盤を解明することを目的として実施した。また、候補となった各変異について、犬および猫集団で分子疫学調査を実施して変異アレル頻度を明らかにして、各疾患の獣医学臨床上の重要度を評価した。さらに、研究機関中に発見された猫の神経セロイドリポフスチン症の分子基盤および病態の解明を試みた。 採用第3年度(平成30年度)は、昨年度中の出産・育児による採用中断期間を経て、育児をしながら本研究を実施した。第2年度までに行った犬クラッベ病および猫カナバン病に関する解析により、各疾患の原因となるGALCおよびASPA遺伝子のエクソン上に病原性変異である可能性の高い変異を確認することができ、それらの変異を判別する遺伝子型検査法を設計して国内犬猫集団における疫学調査を実施した。その結果は、これらの変異を有する個体(キャリア)は集団中に認められなかったため、これらの変異が疾患関連変異であると示唆された。また、両疾患の臨床症状、臨床病理学的所見、MRI検査所見および病理学的所見を集積し、疾患モデル動物としての特徴を明確化した。第3年度目はこれらの研究結果についてデータを精査し、論文としてまとめて国際誌へ投稿する準備を行った。また、猫の神経セロイドリポフスチン症に関する研究では、超微形態学的解析として症例の小脳組織を透過型顕微鏡により解析し、得られた特徴的プロファイル(オスミウム好性顆粒)からヒトのNCL分類に基づいて、候補となる遺伝子を挙げて分子学的解析を実施した。その結果、病原性変異である可能性の高い変異をいくつか同定することができ、現在、最終的な確認作業を行っている。確認できれば、研究結果を論文としてまとめて国際誌へ投稿する準備を行う。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(21 results)