Project/Area Number |
16J07994
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 弘嗣 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 炭素-炭素結合生成反応 / 塩基触媒 / 原子効率 / 低酸性求核剤 / 水素移動 / 強塩基触媒 / 不斉反応 / 炭素-炭素結合生成 / 強塩基性中間体 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在の有機合成化学において、副生成物を出さず、直截的に分子を変換できる方法論の開拓は強く望まれている。そのため、反応の前後において、新規結合の形成と水素移動のみが起こる塩基触媒反応は理想的な反応であるといえる。しかし、塩基触媒反応により達成できる反応は現在のところ、比較的酸性度の高い求核剤に限られており、開発の余地が多く残されている。 このような背景から、強塩基触媒を用いた低酸性求核剤の炭素ー炭素結合生成反応の開発を行った。本年では、前年までに確立した強塩基触媒による方法論を更に拡張し、非常に安定であるアルキル芳香環を求核剤とする触媒的付加反応の開発を行った。今回開発した反応系においては幅広いアルキル芳香環を非常に温和な条件で求核剤として機能させることが可能であり、目的の化合物を高効率で得ることが出来た。また、塩基触媒反応ではこれまでに例のない、アルキル芳香環を求核剤として用いる不斉反応への応用も検討し、最終的に中程度ながらも不斉を発現させることが出来た。これらの結果から、塩基触媒による非常に低酸性な求核剤を用いた触媒的反応への応用、およびにその不斉反応への展開の可能性を示すことが出来た。 また、遷移金属触媒を用いた非常に原子効率の高い水素移動のみを伴う触媒的[4+2]付加反応を鍵とする全合成研究を行った。合成ターゲットとして、ナフトキノン-γ-ラクトン二量体であるActinorhodinを選択し、その検討を行った。市販品の糖類であるトリ-O-アセチル-D-グルーカルより、[4+2]付加反応の原料であるジオールを誘導した。そのジオールを用い、[4+2]付加反応の検討を行ったところ、目的の環化体を良好な収率、非常に高い立体選択性で得ることが出来た。現在は、全合成の完結を目指し検討を行っているところである。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)