Project/Area Number |
16J09269
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Structural engineering/Earthquake engineering/Maintenance management engineering
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野口 恭平 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2016: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 海塩粒子 / 飛来塩分 / 付着塩分 / 腐食 / ドライガーゼ法 / WRF / 結露 / 維持管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らによる円筒型飛来塩分捕集器のほか,土研式タンク法やドライガーゼ法を用いた飛来塩分計測を行った.いずれの装置も概ね同様に塩分環境を評価することができたので,円筒型飛来塩分捕集器は一定の性能を有することが明らかとなった.さらに,観測値が豊富なドライガーゼ法による捕集塩分量を利用し,大気中塩分濃度を精度よく評価することを目的に,風洞実験によって捕集装置周りの流れの特性を調べた.捕集装置周りの流れ場は接近風速や風向に依存することが明らかとなったので,ドライガーゼ法の塩分捕集効率についても,風況への依存性を考慮することが必要である. 一方,領域気象モデルWRFを用いて,任意地点の気象要素・大気中塩分濃度を算出することに成功した.観測を行うことなくこれら情報を獲得することが可能なので,維持管理実務上得るところは大きいと思われる.しかし,WRFは風速を過大評価する傾向にあるので,より細かな起伏を勘案するための流れ場計算をCFDによって行い,その結果,風速の過大評価を改善可能であることを明らかにした. 結露で生じた水分が部材表面を流下する際の塩分洗浄効果を,数値計算・実験に基づき検討した.WRFで得られた対象橋梁地点の温湿度や日射量を利用し,桁表面温度と発生水量を算出する一方,室内実験により,ある水量の水滴の流下条件と,流下時の洗浄効果を測定した.この手法により,表面付着塩分量の推定値は明確な減少傾向を示し,かつ付着塩分量の観測値に近づくことが明らかとなった. 飛来塩分は,構造物断面周りに形成される流れ場に従って橋梁各部位へ付着することから,適当な付加部材を構造物に設置することで,橋梁断面周りの流れを変化させ,付着塩分量を減らすことが可能かを調べた.結果として,適切な箇所に適切な形状の部材を設けることで,少数の付加部材でも,付着塩分量の低減に大きく寄与することが明らかとなった.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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