Project/Area Number |
16J09569
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied biochemistry
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中辻 匡俊 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | DDS / 難水溶性抗癌剤 / 生体内輸送蛋白質 / ファージディスプレイ / 癌ターゲッティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,生体内輸送蛋白質であるリポカリン型プロスタグランジンD合成酵素(L-PGDS)を用いた副作用の少ない新規癌ターゲッティングDDSの構築を目指し,抗癌剤を癌組織においてのみ放出する蛋白質カプセルを創製することを目的とする。 前年度までに作製したSN-38-BSA複合体では,BSA 1分子あたりに結合したSN-38が7-8分子程度であった。そこで本年度は,ファージディスプレイ法を効果的に行うために,SN-38-BSA複合体の作製法を再検討した。前年度までの合成法を応用し,反応行程数を減らし,SN-38の反応性の向上を試みた。作製したSN-38-BSA複合体を質量分析した結果,BSA 1分子あたり13-14分子のSN-38が結合していることが明らかとなり,反応効率の向上に成功した。 次に,SN-38と高親和に結合するL-PGDS変異体の取得を目指しバイオパニングを行った。5回のパニング操作の結果,R4以降において,BSAから溶出されたファージ数と比較して,SN-38-BSA複合体から溶出されたファージ数が著しく増加していることが明らかとなった。さらに,抗ファージ抗体を用いて,各RoundのSN-38特異性を確認した結果,R4以降において吸光度の上昇が確認できた。また,R5終了時のコロニーをランダムに20個選択し,シークエンシングを行ったところ,2種類の配列に収束していたことからSN-38を強固に結合するL-PGDS変異体を探索に成功したことが示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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