口腔アレルギーの病態解明を目指した新しい免疫系シグナル伝達分子の同定と機能解析
Project/Area Number |
16J09588
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pathobiological dentistry/Dental radiology
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
橋本 麻利江 福岡歯科大学, 歯学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2016: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 免疫細胞 / アレルギー / T細胞 / 獲得免疫 / シグナル伝達 |
Outline of Annual Research Achievements |
Th2細胞はアレルギー炎症反応に重要な役割を果たす。しかし、Th2細胞にユニークなT細胞受容体(TCR)シグナル伝達についてはよく分かっていない。SWAP-70-like adapter of T cells (SLAT) は、TCR下流で働くグアニンヌクレオチド交換因子であり、T細胞の免疫応答を制御している。本研究では、Th2細胞から新たに見出したSLATのsplicing formを単離・同定し、TCRシグナル伝達における機能を解析することを目的とした。 T細胞の分化過程におけるSLATの発現パターンを解析する中で、Th2細胞だけに特異的に発現する抗SLAT抗体で検出される新しい分子を見出した。Th2細胞から遺伝子を単離した結果、SLATを構成するエクソン2からエクソン7がalternative splicingにより欠如した遺伝子であることが判明し、SLAT2と命名した。次にSLAT2の機能解析を行った結果、SLAT2はSLATと同様にNFATの活性化上昇と、サイトカインIL-4の産生に関与することが示された。一方、SLATがもつICAM-1に対する細胞接着能の増強効果はSLAT2では損なわれていた。細胞骨格に及ぼす影響を解析した結果、SLATは細胞膜に局在しfilopodia形成に関与するのに対して、SLAT2は細胞質に局在し、短いfilopodiaの形成に関与することが明らかとなった。以上のことからTh2細胞から新たに見出したSLATのalternative splicing (SLAT2)の発現は、サイトカイン産生や細胞骨格形成などのT細胞エフェクター機能に影響を与えることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)