中米地域社会と環境に適合した庇陰コーヒー栽培の検討ー住民の生業戦略の変遷から
Project/Area Number |
16J40080
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤澤 奈都穂 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | アグロフォレストリー / 生業の多様化 / 小規模農家 / パナマ / コーヒー / 熱帯農業 / 中米 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は8月から9月にかけ、パナマでのフィールドワークを実施した。地域の社会・経済的な背景を広く理解するために、主要な調査村に加え、コーヒー以外の農産物を主な収入源としている村など、異なる特徴を持つ農村で調査を実施した。さらに、近年は生業の中心が農業から出稼ぎなどによる雇用収入に大きく移行していることから、コーヒー栽培をしている主な調査地において、世代ごとの生業の違いに着目し、異なった世代の自給農業やコーヒー栽培に対する認識の違いを調査した。 それにより、幅広い世代の多くの世帯が都市部に永住するのではなく、農村に居住する手段を見出すために様々な試みを実施していることが明らかになった。そのうえで、コーヒーがそのための主要な手段としては十分な経済活動になっていないと特に若い世代が感じていることが明らかになった。一方で、他の生業と並行してコーヒーを栽培することは容易で、補足的な収入としては重要視されていた。また、広域の調査からは、コーヒーを始めとする農産物の価格が低く、生産面に加えて、流通制度面での課題が明らかになった。 本課題から、コーヒー栽培が、他の生業との両立が可能なことで補足的な収入として維持されていること、そのような補足的な位置づけにより、管理方法が世帯によって多様なことが地域の植生の維持に貢献するアグロフォレストリーの形成につながっている可能性が示された。以上の結果の一部を投稿論文として準備中である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)