偶蹄類二種の密度依存的ハビタット選択および共存機構の解明
Project/Area Number |
16J40126
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山城 明日香 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 特別研究員(RPD)
|
Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | カモシカ / シカ / 種間競争 / GLMモデル / DNAバーコーディング / 食性 / ニホンジカ / ハビタット解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
種間競争は、生物のハビタット選択や群集構造の決定過程において最も重要な役割を担うとされる。植物を餌とする偶蹄類では、威嚇などの干渉型競争よりも、一方の集団の資源利用が他方の集団の資源利用効率に影響を与える搾取型競争であるとされ、餌資源の不足がハビタット選択に重要な影響を与える。日本には、カモシカとシカの2種の偶蹄類が共存しているが、近年、カモシカの個体数は全国的に減少傾向にある。本研究では、四国に生息するカモシカの減少要因を明らかにすることを目的として、シカとの種間関係に着目し、カモシカの生息に影響を与える要因の特定について研究を行った。徳島県87地点に100×100mのコドラートを設置し、林床植生の調査とカモシカとシカの糞塊調査を行った。また、コドラートを設置した地点に直径1kmのバッファを設けGISを用いて景観構造(森林、草地、人工物、伐採地など)の面積を求めた。さらに、徳島県で実施されているシカ糞塊密度調査のデータを用いて87地点に対応する5kmメッシュの5年間(2012年から2016年度)の糞塊密度の平均値を算出した。これら9つの要因(露岩率、シカの糞塊数、嗜好性低木の被度、嗜好性草本の被度、草地面積、伐採地面積、標高、標高の二乗、シカの5年間の平均密度)を用いて、カモシカの糞塊数を目的変数とした一般化線形モデルによる解析を行った。その結果、最良モデルのAICからの差を表すΔAICが2までの範囲に、10のモデル式が含まれていた。これらのモデル式に共通して、標高、標高の2乗項、5年間のシカの平均密度、嗜好性草本の被度、露岩率、の5つの説明変数が含まれていた。カモシカの密度は餌となる嗜好性低木や草本が多いほど高くなり、逆にシカの採食圧が高いほど低くなることが明らかになった。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(2 results)