古典修辞学とグラマトロジーの協働-「書かれた声」としてのヒュー・ブレアの修辞学
Project/Area Number |
16K02464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Literature in English
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
兼武 道子 中央大学, 文学部, 教授 (30338644)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2017: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2016: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 19世紀女性詩人 / クリスティーナ・ロセッティ / ロクス・アモエヌス / 古典文学 / 19世紀女性詩人 / ヒュー・ブレア / 古典修辞学 / グラマトロジー / デリダ / 比喩 / 女性詩人 / 古代ギリシア / ジェンダー / パイドロス / 文字 / 古代ギリシアとイギリス / 『パイドロス』 / ヴィクトリアン・ヘレニズム / 『ジェイコブの部屋』 / オーガスタ・ウェブスター / ギリシア神話 / プラトン / 文体論 / スコットランド |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は19世紀女性詩人、特にクリスティーナ・ロセッティを中心に研究を進め、初期から中期にかけての作品を読んだ。その中でもとりわけ"An Old-World Thicket"という中編詩に関心を持って研究を行った。従来、この作品は、"the greater Romantic lyric"と呼ばれるロマン派詩の系譜に属すると考えられてきたが、精読した結果、むしろ自然との関わり方においてロマン派とは距離を置いているのではないかという考察に至った。この詩に登場する自然の景物はロマン派が描いたような個別具体的なものではなく、古典古代以来のロクス・アモエヌスであり、さらに、詩人はこの景物を描くにあたって、象徴主義にもつながるような斬新な言葉の使い方をしているという結論に達した。以上の考察をまとめ、共著の書籍の中の1章「クリスティーナ・ロセッティと『象徴の森』」として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
19世紀女性詩人についての研究成果はあがったものの、ヒュー・ブレアの修辞学についての研究はその後の目立った進展が見られないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度以降は、ヒュー・ブレアの_Lectures on Rhetoric and Belles Lettres_についての文献学的な調査をしようと考えている。ブレアの著作は18世紀から19世紀にかけて多くの版を重ね、抜粋の形で多くの教科書などに引用されている。その様態について研究してみたいと考えている。
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Report
(7 results)
Research Products
(11 results)