Project/Area Number |
16K05207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Basic analysis
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 智成 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (00303173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 幹雄 信州大学, 工学部, 非常勤講師 (50090551)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 不動点 / 完備距離空間 / 距離完備性 / semimetric space / 縮小写像 / compatible な位相 / 縮小写像の条件 / semicompleteness / ν-generalized metric / τ-distance / contraction / Condition (B) / 解析学 |
Outline of Annual Research Achievements |
項目10の雑誌論文リストに載せた論文について、その概要を述べたい。 研究代表者は2001年の論文で τ-distance という距離関数を拡張した概念を導入し、さらにこの概念を用いることで完備距離空間におけるいくつかの不動点定理を拡張した。τ-distance になっている多くの例を挙げることで、単に定理を拡張するだけでなく、τ-distance という概念を通すことで、従来の不動点定理に新しい見方を与えた。τ-distance を定義するに当たり、20以上の定義を吟味し、5つの条件からなる定義を採用した。その時点では、普遍的な概念に近いように感じていた。ところが、後の Lin と Du の研究から、τ-distance の定義に改良の余地があることが分かり、2017年に研究代表者は τ-distance をわずかに弱くした概念 τ'-distance を導入した。この概念の定義は3つの条件からなる。本論文では、その後続研究であり、3種類のタイプの不動点定理を証明している。(Ekeland の変分原理はある種の不動点定理とみなすことができる。)先行研究では τ-distance の5条件すべてを仮定していたが、本論文では、τ'-distance の3条件の内、何を仮定すれば定理が成立するのかといった細かい定理の設定も行っている。得られた結果は、Nadler 型の不動点定理は1番目と2番目の条件を、Kannan 型の不動点定理は2番目の条件を、Ekeland の変分原理に関しては、3つの条件すべてを仮定すれば定理の証明ができる、というものである。さらに、上記の条件が best possible、すなわち仮定を1つ少なくすると反例ができることも示した。そして最後に τ'-distance であるが τ-distance でない例をあげ、τ'-distance が τ-distance より真に弱い概念であることを示した。本論文により τ-distance 関連の研究は一区切りついたと思っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍というアクシデントはあったが、研究期間内に査読付きの論文を31編発表できたので、「おおむね順調に進展している」として差し支えないと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究者と直接対面をして良い刺激を受ける必要性を痛感している。コロナによる自粛モードが終わりそうなので、今後は、出張をして共同研究や研究討論などを積極的に進めていきたいと考えている。
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Report
(7 results)
Research Products
(46 results)