Project/Area Number |
16K07051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Foundation for Biomedical Research and Innovation |
Principal Investigator |
笠原 由紀子 公益財団法人先端医療振興財団, その他部局等, 研究員 (80638859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 知弘 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10219529)
田口 明彦 公益財団法人先端医療振興財団, その他部局等, 研究員 (10359276)
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Project Period (FY) |
2016-10-21 – 2018-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 脳梗塞 / 再生医療 / 炎症抑制 / 血管再生 / 神経再生 / 老化 / 再生医学 / 脳・神経 / 脳神経疾患 / トランスレーショナルリサーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、脳梗塞モデルマウスを用いて、炎症期(脳梗塞24時間後)の間葉系幹細胞(MSC)移植と増殖期(脳梗塞48時間後)の骨髄単核球(MNC)移植を経時的に組み合わせることにより相加/相乗効果が得られるかを検証した。MSC、MNC単独では、MSC移植群でマイクログリアの活性化抑制、MNC移植群で微小血管の活性化がそれぞれ認められるにとどまったが、MSCとMNCの経時的投与群ではマイクログリアの活性化抑制および微小血管網の活性化が見られ、慢性期において、単一細胞の移植に比べ脳萎縮が優位に抑制され神経機能回復がみられた。脳梗塞後に誘導された内在性の神経幹細胞がほぼ生着しないことはよく知られているが、MSCとMNCの経時的な組み合わせ治療群では、梗塞巣周辺で生存/生着する神経幹細胞が優位に増加しており、これが良好な予後につながったと考えられる。また、由来組織の違いによるMSCの治療効果の検討では、骨髄由来に比べ歯髄由来の間葉系幹細胞でより強い脳萎縮抑制・神経機能回復効果が確認された。 次に、今回開発する治療法が、実際に脳梗塞を発症する患者に多い高齢者に有効であるか老齢マウスを用いて検討を行った。老齢マウス脳では健常状態で既にマイクログリアの活性がみられ、脳梗塞後は若齢マウスに比べ激しい炎症反応が引き起こされた。この老齢マウスにMSCとMNCを経時的に投与したところ、MSC及びMNCの双方で炎症が抑制され、その相乗効果により慢性期の脳萎縮が有意に抑制された。この組み合わせ治療は、高齢者でより有効となりうると思われたが、由来組織を問わずMSC投与群では死亡率が高くなることから、慎重な検討が必要である。次の段階として成熟期の候補薬剤/細胞の検討を行うとともに、ここまでの成果について論文執筆を進めていたが、研究代表者の退職に伴い本補助事業を辞退させて頂き、補助事業廃止承認を受けた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)