マウス肺移植モデルによる慢性拒絶反応の早期診断及び治療法の開発
Project/Area Number |
16K10672
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Respiratory surgery
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
藤原 大樹 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30451743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 崇裕 千葉大学, 医学部附属病院, その他 (20400913)
岩田 剛和 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (30586681)
吉野 一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40281547)
本橋 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60345022)
鈴木 秀海 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (60422226)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 肺移植後慢性拒絶反応 / 閉塞性気管支炎 / マウス同所性肺移植 / 縦隔リンパ節生検 / 遺伝子発現網羅的解析 / マイクロアレイ / 慢性拒絶反応 / 閉塞性細気管支炎 / 肺移植後慢性拒絶 / リンパ節 / 肺移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性移植肺機能不全(CLAD)において、生体肺移植では特に診断のための組織検体採取が困難であり、経気管支肺生検の診断率も低いため、高精度かつ低侵襲である診断法が待たれる。我々はこれまでにマイナー組織適合抗原ミスマッチであるマウスC57BL/10をドナー肺として、マウスC57BL/6に同所性肺移植を行うことで、移植後21日目に約50%にOB(Obliterative Bronchiolitis)を発症する事を確認した。本研究ではこのモデルを用いて、肺及び縦隔リンパ節における遺伝子網羅的発現解析を行い、新規バイオマーカーの開発及びEBUS-TBNAによるリンパ節生検を用いたCLADの診断へとつなげるtranslational studyを計画した。 上記モデルにて病理組織学的にOBを認めた群をOB群、BOを認めない非OB群、またコントロールをsham群とし、それらの肺、縦隔リンパ節検体に対するDNAマイクロアレイ、PCRを用いた網羅的遺伝子発現解析を行った。 OB群の肺においては、自然免疫に加え、獲得免疫としてMHC class IIを介した抗原提示に関するプロセスの上昇を有位に認め、特定のケモカインやサイトカインを同定した。同様の解析をリンパ節検体において行うと、OB群ではmitotic nuclear division等の細胞分裂に関連する遺伝子群が多く抽出された。それに加え、移植肺と共通してAMR関連のサイトカインの高発現を認めた。さらに各群の肺、縦隔リンパ節検体、脾臓検体に対してreal-time PCR法による検証を行ったところ、拒絶肺と共通した特定の遺伝子の発現亢進を縦隔リンパ節内で認め、リンパ節生検におけるバイオマーカーになりうる事を確認した。本検討はEBUS-TBNAによるリンパ節生検を用いたCLADの早期診断法開発の足がかりになると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)