漂流ブイによる赤潮のリアルタイム観測と移動経路予測による沿岸漁業被害の低減
Project/Area Number |
16K12831
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
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Research Institution | Hiroshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
芝田 浩 広島商船高等専門学校, 電子制御工学科, 准教授 (10462144)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2016: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | IoT / 自然現象観測・予測 / 水産学 / 環境技術 / 情報工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
瀬戸内海や九州を中心とした沿岸海域において、夏季に発生する赤潮は毎年甚大な漁業被害に至る原因の一つであり、重要な問題となっている。養殖業者において赤潮被害への対策をするために、赤潮の種類、移動経路、そして到達時刻を特定することが必要である。しかし、赤潮はその挙動が複雑であるため、発生場所・時刻の特定が困難である。さらに、赤潮が漁場へ流入した場合には、すぐに魚類がへい死を防ぐため素早い対応が求められる。そのため、24時間の赤潮観測体制が必要であるが、労力やコスト的に実施が困難であり、十分に対応できていないのが実状である。 本研究では、赤潮が発生している海域に対して、各種センサにより周囲の情報を確認するIoTシステムを実現した。実現方式としては、赤潮が発生した際にその移動状況をリアルタイムにモニタリングする漂流式の観測ブイを適用した。本ブイは、センサ(位置情報、水温、照度)と観測データを送信する無線通信機器を搭載した。さらに、新たなセンサ(濁度、クロロフィルa)やカメラの搭載を検討し、濁度センサについては適用する目処がついた。データの確認方法は、インターネット上の地図サービスを利用しWebでリアルタイムに確認できる仕組みを実現した。構築したシステムを使用し、地元漁協の協力のもと、八代海にて実際に稼働することによりデータを取得することができた。監視者は、得られた情報から、赤潮が現在どの位置に存在し、どのような経路で到達するかを把握し、赤潮に対応した被害対策を施すことに利用する。今後の展開としては、取得したデータの詳細な解析、実稼働の観点から改良点の検討とその適用、赤潮の経路予測への発展等が挙げられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)