Exploring incentives for fisher to participate in resource management organizations in developing countries
Project/Area Number |
16K18745
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Aquatic bioproduction science
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
堀 美菜 高知大学, 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門, 准教授 (60582476)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | カンボジア / トンレサープ湖 / 小規模漁業 / 共同管理 / 資源管理 / コミュニティ漁業 / 漁業コミュニティ / 水産資源 / 住民参加型 / インセンティブ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、8月と2月に現地調査を実施した。8月には、マングローブの保全活動に漁業コミュニティ(以下CFi)として携わっているカンポット州のTSCFiとケップ州のT村を訪問し、代表者への聞き取り調査を実施した。TSCFiでは、エコツーリズムを実施しており、主に国内の観光客を対象としたツアー及び漁家滞在を行っていた。一方海外からの訪問者はボランティア活動参加者に留まっていた。2009年に活動を始めた際には外部支援による予算があったものの期限付きであったことから、代表者は収益の一部を活動費に充てる仕組みなどを積極的に整えることで、今日まで複数の機関からの支援を得ながら活動を継続してきた。一方T村では、マングローブ林内に木道までは整備したものの、エコツーリズムの実施には、観光庁への登録申請手続きが煩雑であることから後ろ向きであった。 2月には、過去の調査からカンボジアのCFiを積極的に支援している外部支援機関である、国際NGOとローカルNGOを訪問し、CFi支援プログラム担当者への聞き取り調査を実施した。2機関は、天然資源の持続可能な利用や、環境保全、グッドガバナンスを目指して活動する中でCFiの支援も対象としていた。ローカルNGOでは、水産局と協力しながら、保護区の環境の再生・回復、漁場パトロール活動の支援、洪水林の植林、少額資金の提供などを実施していた。今後の課題として、CFiの経済的自立を促すための手段を模索していた。国際NGOでは、コミュニティ資金として一定額を銀行に預け、その利子を環境保全活動に使う仕組みを導入していた。またスマートフォンを使用した資金管理や漁場管理の報告の導入など新しい方法を積極的に導入していた。以上より外部機関による支援は、基本的には水産局や地方行政の活動方針に沿ったものであるが、各CFiにおける実際の活動内容は直接関わった機関によって異なっていた。
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Report
(8 results)
Research Products
(18 results)