iTR35細胞の分化機構及び関節リウマチにおける役割の解明
Project/Area Number |
16K19593
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Collagenous pathology/Allergology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
目黒 和行 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40769626)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2016: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 関節リウマチ / T細胞 / 免疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は本研究申請時に得られていたデータの再現をとることから開始した。マウスのナイーブCD4陽性T細胞にBCL-3をレトロウィルスで過剰発現させたところ、IL-35のサブユニットであるEBI3の発現が大きく低下することをRNA sequence法のみならず、定量的PCR法、ウエスタンブロット、フローサイトメトリーで確認した。このことは、炎症性サイトカインIL-6により誘導される転写因子BCL-3が、免疫抑制機能を持つサイトカインサブユニットの発現を抑制することにより、炎症を促進するという新たな機序を示唆するものである。 平成28年度の研究計画1に関しては、健常人、および新規発症関節リウマチ患者の血清の収集を開始している。 研究計画2に関しては野生型マウスにCIAを誘導し、回復期に至るまで経時的に足関節滑膜組織におけるBCL-3、EBI3の発現を免疫染色で評価する系の確立を進めている。また、野生型マウスにCIAを誘導する際に組み換えIL-35蛋白や抗EBI3抗体の投与を行い、関節炎スコアを比較する実験を行っている。 研究計画3に関しては抗IL-6受容体抗体であるTociliumabで治療した関節リウマチ患者の治療前後の血清を収集し、血清のIL-35濃度の検討を行っている。また、コントロールとしてTNF-α阻害療法、T細胞副刺激分子阻害療法で治療を行った患者についもて同時に解析をしている。また、CD4陽性T細胞において抗BCL-3抗体を用いたChromatin-Immunoprecipitate assayにより確認を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度研究計画に記載した3つの研究においては実験系の確立、患者の検体収集を開始しており、おおむね順調に進捗していると思われる。平成28年度の研究計画において大きな変更は生じていない。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画していた研究の方向性に大きな変更はなく、平成28年度の研究において確立した実験系、および患者検体を用いて引き続き28年度の研究計画1-3をすすめる。同時に平成29年度研究計画4、iTR35細胞分化を誘導するマスター遺伝子の同定をすすめる。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] IkBNS enhances follicular helper T-cell differentiation and function downstream of ASCL2.2016
Author(s)
Hosokawa J, Suzuki K, Meguro K, Tanaka S, Maezawa Y, Suto A, Fujimura L, Sakamoto A, Clevers H, Ohara O, Nakajima H.
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Journal Title
J Allergy Clin Immunol.
Volume: S0091-6749
Issue: 1
Pages: 32476-32479
DOI
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Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] 気管支喘息における慢性副鼻腔炎の解析2016
Author(s)
川島広稔, 中村隆之, 高橋健太郎, 目黒和行, 柏熊大輔, 吉田象二, 加々美新一郎, 岩本逸夫
Organizer
第65回日本アレルギー学会秋季学術大会
Place of Presentation
東京国際フォーラム(東京都千代田区)
Year and Date
2016-06-17
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