大腸癌のCetuximab耐性化に関連するmicroRNAの網羅的解析
Project/Area Number |
16K19921
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
波多 豪 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80749747)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2016: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | Cetuximab / 細胞周期 / miR-221/222 / P27 / microRNA / 耐性化 / 二次耐性 / DNAメチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
Cetuximabには、RASを含む遺伝子変異や遺伝子増幅など、効果が乏しいと予測される因子が原因となる一次耐性に加え、治療中に獲得する二次耐性が存在することが知られている、この二次耐性こそ、解決すべき問題点として近年注目されている。近年癌創薬の分野において注目されるmicroRNAという観点から、耐性化に関与するmicroRNAを同定することを目的として研究を計画した。既存の大腸癌細胞株のうち、Cetuximabに感受性をもつ細胞株を文献的に検索すると、LIM1215, DiFi, SW48, GEOの合計4つの細胞株が認められた。Bardelliらの研究グループによってLIM1215の耐性株が樹立されており、MTAを締結の上入手することができた。Cetuximab感受性試験で耐性獲得を確認した。耐性株では細胞増殖能が亢進しており、5FUへの感受性が亢進していた。細胞周期解析ではG0/G1期の細胞が増加していた。細胞周期関連遺伝子を網羅的に解析したところ、G1/S停止を生じるP27がタンパクレベルで発現増加していた。一方でmRNAレベルではCDKN1Bは発現低下しており、転写後修飾の可能性が考えられた。転写後調節を行うとして知られるmicroRNAの制御の可能性を追求すべく、microRNAマイクロアレイを行なったところ、P27を標的とすると報告されているmiR-221/222が耐性株で有意に発現低下していた。耐性株に対するmiR-221/222の導入により、P27はタンパクレベルで発現が低下し、5FUに対する感受性が低下した。本研究により、Cetuximab耐性化の過程において、miR-221/222によって細胞周期が変化し、5FUへの感受性が変化していることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)