卵巣癌の治療抵抗性に関わる代謝特性の解明と新規治療標的の同定
Project/Area Number |
16K20206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
増田 健太 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (30773460)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 卵巣癌 / 治療抵抗性 / 活性酸素 / 脂質代謝 / 代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
治療抵抗性とされる4種類の卵巣明細胞腺癌細胞株(TOV21G, OVTOKO, ES2, RMG-I)を用いて、低栄養、低酸素ストレス環境下における細胞増殖を解析した。その結果、細胞株間において、低酸素、低栄養に対する反応が異なることが明らかとなった。また活性酸素(ROS)の抑制剤であるN-acetylcysteine(NAC)やビタミンE誘導体Troloxの添加によりその反応が抑制されたことより、ストレス環境に対する反応にROSが重要な役割を担っていることが明らかとなった。卵巣癌は大網転移する際に、エネルギー代謝を脂肪酸代謝へシフトさせることにより、転移をしやすくする特徴を有することが報告されている。そこで、ストレス環境下における脂質代謝を解析するために、細胞質内の脂肪の量をOil-Red O染色、Bodipy493/503染色にて解析したところ、ストレス環境下の卵巣明細胞腺癌は細胞内の脂肪が増加することが明らかとなった。本研究により、ストレス環境下において卵巣明細胞腺癌は脂肪酸が増加すること、その際に発生するROSの排除機構が癌細胞の生存に重要であることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)