歯髄痛発生メカニズムの解明―三叉神経節Cニューロン間シグナル分子ネットワーク
Project/Area Number |
16K20463
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
川口 綾 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (10581267)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 歯髄 / 神経生理学 / 生理学 / 歯痛 / 疼痛 / 神経因性疼痛 / 三叉神経節細胞 / ニューロン / パッチクランプ法 / 機械刺激 / 局所麻酔薬 / 歯学 / 神経科学 / シグナル伝達 / 生体分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯髄は低コンプライアンス環境にある。歯髄の炎症性反応は、血流の増加、血管透過性の亢進により組織圧を増加させる。歯髄腔内に分布する三叉神経節ニューロン周囲の組織圧増加は、歯髄痛の原因となる。以前より直接的な神経圧迫を模したニューロンに対する直接的機械刺激を加えると、機械刺激誘発性内向き電流が生じることが報告されている。しかし、その応答の生物物理学的特性、歯髄痛を含めた口腔顎顔面痛に使用される薬剤との関連性については不明である。そこでパッチクランプ法を用いて、急性単離ラット三叉神経節ニューロンに対し、歯髄内圧の増加に伴うニューロン圧迫をモデルとする直接的機械刺激を加えた際の誘発性電流の特性を明らかにし、この電流に対する薬理学的特性を調べた。 IB4陰性-陽性ニューロン両方で直接機械刺激開始から終了までの30秒間に、特徴的な機械刺激誘発性内向き電流の波形が観察された。この電流は[Na+]oおよび[Ca2+]o存在下で誘発され、[Na+]o非存在下では誘発されなかった。機械刺激誘発性内向き電流はNa+チャネルブロッカーであるリドカインやカルバマゼピンにより有意に抑制され、Ca+チャネルブロッカーであるプレガバリンでは抑制されなかった。以上より機械刺激誘発性内向き電流はNa+透過性に伴う電流であることが明らかとなった。またこの結果は、局所麻酔薬であるリドカインや三叉神経痛治療薬であるカルバマゼピンが歯髄疼痛抑制に非常に効果的であることを示唆していた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)