Project/Area Number |
16K21026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Composite materials/Surface and interface engineering
Energy engineering
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
長崎 秀昭 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50641487)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 太陽電池モジュール信頼性評価 / 酢酸検出 / 局在表面プラズモン共鳴センサ / 非破壊検出 / ダンプヒート試験 / 太陽電池 / 耐久性・信頼性 / 環境劣化 / 局在表面プラズモン共鳴 / モニタリング・評価技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
太陽光発電コストの低減は、我が国の電力エネルギ確保の観点から喫緊の課題である。太陽光発電コストを低減するためには、太陽電池(PV)セルの発電効率向上と共に、PVモジュール長寿命化による発電総量の向上が必要である。しかし、現状のPVモジュール耐久性は20年程度であり、耐久性を損なう主要因として、封止材エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)から発生する酢酸による問題が報告されている。そのため、PVモジュールの耐久性向上につなげるためには、PVモジュール内の酢酸濃度分布をモニタリングし定量評価する必要がある。 現在、PVモジュール内の酢酸濃度の定量評価には、イオンクロマトグラフ分析法が用いられている。しかし、本手法は破壊測定であり、試料取り出し時の酢酸蒸発に起因する測定結果のばらつき、同一PVモジュールの経時評価不可能などの問題がある。近年、ラマン散乱分光法による非破壊酢酸検出が試みられているが、定性評価に留まっている。そのため現在、PVモジュール内の酢酸濃度を非破壊・定量評価する手法が全くない状態である。 本研究では、太陽電池モジュール外部から光によるリモートセンシングが可能な局在表面プラズモン共鳴(LSPR)酢酸検出センサを開発し、高温高湿試験中のPVモジュール内の酢酸濃度を非破壊・経時的・定量的に明らかにする。そこで本年は、LSPR酢酸検出センサの開発を進めた。 まず、有限差分時間領域法電磁場解析によりLSPRセンサ構造の設計・最適化を行った。その結果、直径1 μmシリカ粒子の六方最密充填構造に金50nmを蒸着したセンサが最適であった。次に作製したLSPRセンサの屈折率感度、耐熱性評価を行い、PVモジュール製造時およびダンプヒート試験中の高温環境に十分耐えられるLSPRセンサを開発した。
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