EGFR変異遺伝子導入による薬剤耐性非小細胞肺癌の高感受性変化
Project/Area Number |
17015004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
前門戸 任 東北大学, 病院, 講師 (40344676)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | EGFR / 遺伝子変異 / アデノウイルス / SLPI |
Research Abstract |
Gefitinib感受性患者のEGFRに特定変異が認められ、その遺伝子変異がEGFRのGefitinibへの感受性亢進につながることが報告された。本研究はこの変異型EGFR遺伝子をGefitinib耐性非小細胞肺癌に特異的プロモーターを用いて導入しGefitinib治療効果の増強を目的とした。 まず、作製したアデノウイルスを投与するモデルマウスの作製より行った。Exon19の欠失型のアデノウイルスだけでなく点突然変異型のL858R型の変異EGFR遺伝子をコードするアデノウイルスを作製するために、野生型EGFRに点突然変異を誘発する手法を用い現在進行中である。また、今回アデノウイルスのプロモーターとして用いるのが非小細胞肺癌に強力に発現するSLPIプロモーターであるが、EGFR遺伝子変異をもつ細胞株のSLPI分泌を測定すると変異のない肺癌細胞株の10倍に及ぶ発減量の増加が認められる。EGFR遺伝子変異のない細胞株にAdSLPI.変異型EGFRを感染させるとSLPIの転写活性が上がりmEGFR蛋白の発現量の増幅が期待される。一方、ベクターの作製に平行して肺癌細胞株を経静脈的に投与し肺にのみ肺癌細胞株を生着させ細気管支肺胞上皮癌に似る肺癌モデルの作製に成功した。ヌードマウスの経静脈より2x10^6個のヒト肺癌細胞株を投与し観察したところ10週後より肺野にびまん性の腫瘍細胞の浸潤が認められるようになった。腫瘍細胞は肺胞を置換するように存在し細気管支肺胞上皮癌の進展形式に一致する。In vivo実験の陽性コントロールに用いることが出来る。また同様の実験モデルをEGFR変異のないH358細胞株で作製中であり、今後このモデルマウスを用いて変異EGFRアデノウイルスを投与する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)