消化器固形癌特異的発現トランスポーターLST-2を用いた癌指向性抗癌剤の開発
Project/Area Number |
17016006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阿部 高明 東北大学, 病院, 講師 (80292209)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
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Keywords | 消化器固形癌 / LST / 有機アニオントランスポーター / メトトレキセート / アデノウイルス |
Research Abstract |
我々は消化器固形癌細胞に特異的に発現する新規有機アニオントランスポーターLST-2を単離した。LST-2はメトトレキセート(MTX)を飽和的にかつ濃度依存的に輸送し培養細胞へのLST-2遺伝子の導入は細胞のMTXに対する感受性を高めることが明らかとなった。消化器固形癌ではLST-1やfolateトランスポーターの発現はほとんど無いことからLST-2のみに運ばれる特異的基質が解明されることにより、消化器固形癌を特異的にターゲットとする新規アニオン系抗癌剤の開発が可能となると考えられた。そこでLST-2アデノウイルスを作製しLST-2アデノウイルスを導入した細胞はアフリカツメガエル卵母細胞発現系より容易かつ効率的に基質を輸送することが明らかとなりアデノウイルスを用いたトランスポーターの強制発現系を樹立した。LST-1およびLST-2アデノウイルスを培地中に投与したヒト培養肝細胞は胆汁酸、ステロイドホルモンをベースに比べて約30〜100倍取り込みんだ。さらに我々はスキッドマウスに消化器固形癌細胞を移植し、生着した癌組織にLST-2組み換えアデノウイルスを注入し、更に腹腔内にMTXを投与したところ、コントロールに比較してLST-2のアデノウイルスを注入した癌細胞は約4週でほぼ消滅することを確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)