バイオインフォマティクス解析を応用した新規ヒト生理活性ペプチドの同定
Project/Area Number |
17019015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
七里 眞義 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (10206097)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | バイオインフォマティクス / 生理活性因子 / ペプチド |
Research Abstract |
すでに獲得し解析中であったペプチドライブラリーに加えて、新たにバイオインフォマティクス解析によって選択した新規生理活性候補ペプチド配列についてペプチド合成を行った。70%程度以上の純度のペプチドが合成できたものについて、順次、当初の計画に準じて種々の生理活性を検討することによりスクリーニングを行っている。すなわち、ヒト、ラットの血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、ラット繊維芽細胞、ヒト、マウスの単球・マクロファージ、マウスの腎由来細胞を始めとする各種培養細胞系において、種々の細胞内情報伝達系の活性化作用を指標に細胞応答を検討しているほか、c-myc、c-fosなどの各種遺伝子発現制御作用、細胞周期、血管新生、細胞増殖、細胞死に及ぼす作用を評価して、生理活性の強力な因子を選択している。こうしたスクリーニングにて得られた数多くの新規ペプチドをコードする遺伝子配列を用いて、ヒト主要臓器やビト由来培養細胞系における発現をRT-PCRにて順次確認している。構造解析を詳細に行って得られたペプチド配列のうち何らかの生理活性が認められるペプチドはヒト組織においても発現している頻度が高く、これらの流れによって一定の頻度で新規生理活性候補ペプチドが効率よく選択できていると考えている。これらのスクリーニングプロセスにて選択されたものの一部についてはin vivoでの作用を検討してきた結果、すでに摘出環流心モデルにおいて心筋収縮抑制作用を示す新規因子などが見出されている。これを含む一部についてはすでに高純度ペプチドの合成からポリクローナル抗体の作成まで完了しており、作成された抗体については順次、主にアフィニティーカラムを用いて精製している。精製終了した抗体を用いてヒト血漿抽出物の逆相クロマトグラフィーの各分画の免疫活性を解析しており、ヒト体液中にバイオインフォマティクスにより予測されたアミノ酸配列が、そのままの分子型で存在するか、あるいは修飾やさらなるプロセシングをうけているかなどの確認を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)