CAGリピート結合リガンドの発見に基づいたリピート伸長抑制
Project/Area Number |
17019039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中谷 和彦 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70237303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周 大揚 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00324848)
萩原 正規 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (40403000)
武井 史恵 大阪大学, 産業科学研究所, 教務職員 (30252711)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | トリプレットリピート / 遺伝子疾患 |
Research Abstract |
ポリグルタミン病(ハンチントン病)は、遺伝子翻訳領域のCAGトリプレット配列の伸長による、蛋白中でのポリグルタミン生成が原因となることが知られている。一般に、CXGリピートを持つDNAは、G:C塩基対とX:Xミスマッチ塩基対からなるヘアピンループを形成しやすく、この準安定なヘアピンループ形成の安定性がリピート伸長における重要な因子であることが判ってきた。我々はCAGトリプレットリピートが形成するヘアピンループをドラッグにより特異的に安定化することに成功した。我々が発見したCAGリピート結合ドラッグは、CAGリピートで特異的な構造を形成するため、この構造を標的として、この特異的な構造を認識するRNAアプタマーを、ランダムライブラリーから探索した。70ヌクレオチドをDNAライブラリとして持つオリゴマーを化学合成し、両端にはEco R1とBam H1制限サイトを介してプライマー領域を結合させた。T7 RNAポリメラーゼを用いて、RNAライブラリを作成した後、(CAG)n配列を固定化したビーズにナフチリジン-アザキノロンを作用させ複合体形成後、RNAライブラリとの結合を行い、ビーズ上に残る結合性RNA画分を回収した。さらに逆転写によりDNAライブラリを再生し、PCRにより増幅し、最初の工程に戻るセレクションを実施した。しかしながら、現時点では有為なRNAアプタマーを得るに至っていない。セレクション条件並びに複合体形成条件の最適化が必要であるとの結論に達した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)