線条体に内在するドーパミンニューロンの誘導とその生理的役割
Project/Area Number |
17023058
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
青崎 敏彦 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究副部長 (70221033)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Keywords | 線条体 / ドーパミン細胞 / GFP / ストリオソーム / マトリックス |
Research Abstract |
我々はTHプロモーターにGFP遺伝子をつないだドーパミン細砲の光るTH-GFPマウスを用いて2005年度から「神経回路機能」の援助のもと研究を開始した。その結果、次のようなことを見出した。(1)線条体のGFP細胞は前4分の3位までは一様に散在しているが、後4分の1の領域に密な細胞集団(cluster)があった。(2)TH mRNAは前の領域にはあるがclusterには多くない。TH染色では殆ど染まらない。(3)ドーパミンD2ノックアウトマウスとの掛け合わせをしたマウスの線条体ではTH染色で染まる細胞が出てくる。(4)GFP細胞は電気生理学的にはtype 1とtype 2の2種類あり、type 1細胞は前の領域にあるものほど未分化で遊走中のものが見られるが、後ろのclusterの細胞は投射ニューロンに分化しつつある。(5)GFP細胞は前の領域では一部calretinin陽性だが、他のどのインターニューロンにも属さない。6)未分化とは言え、EPSPを生じpaired pulse facilitationを生じる。(7)黒質からのドーパミン投射(domapine islandのちのstriosome)に一致してGFP細胞が出現するらしいが、発達が進むにつれてstriosomeとは無関係に散在するようになる。(8)発生初期の黒質からのドーパミン投射領域はmu-opioid受容体陽性でstriosomeそのものであるが、生後発達に伴ってTH染色では一様になってその存在はわからなくなる。しかし、GFP陽性の明るい領域は生後も残っており蛍光顕微鏡下に明るい領域としてstriosomeを同定することができる。
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Report
(1 results)
Research Products
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